世 界 党 フ ォ ー ラ ム

    世界政府研究所フォーラム

投稿するときは、  投稿者: guest  パスワード: forum  を入力してください

  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム  
44 / 51 tree ←次へ | 前へ→

▼  【5】 2020 鈴木 02/12/31(火) 11:25
  【14】 民族の善と悪 ・・・ イラク派兵に思う 鈴木 03/12/15(月) 23:47

【5】 2020
 鈴木 E-MAILWEB  - 02/12/31(火) 11:25 -

引用なし
パスワード
                                 2020

                      2020年の世界と日本のビジョン

  この記事は、2020年の予測です。本記事は長いので、まず主な結論を書きます。結論は、2020についての予測で、特に、以下の3点に焦点をあてています。

                            ***  結論  ***

1. 世界では、2020年までに世界政府の樹立が常識になるでしょう。

2. 日本では、2020年まで天皇制を廃止しようと言う意見はずっと強くなっているでしょう。日本国憲法の第9条は日本が軍事力を持つことを禁じています。日本が公式の軍事力を持てるように憲法を改訂するべきだという意見を持っている人たちもいます。もし、9条を改訂しようという動きが国会で実際に起これば、天皇制を廃止しようと言う議論が一般の人々の間に起こるでしょう。
  しかし、天皇は民間で存在し続け、慣習的にあるいは個人的に尊重されるでしょう。いったん天皇制が廃止されてしまえば、もしそれを復興すると言えば笑われるでしょう。これはちょうど、もし日本の国会と内閣を廃止して幕府を復興すると言ったら、笑われるであろうのと同じです。

3. 日本では、2020年までに日本政府の財政負債が巨額で返済不能になり、日本政府は国際の償還を停止しなければならないでしょう。そのときは、天皇制廃止の議論が起こるもうひとつの機会になるでしょう。

  これらの意見は、以下のページにも書かれています。

「世界党」  http://www.w-g.jp/wp/wp-j.htm

「世界党日本」  http://www.w-g.jp/wp/japan/wpj-j.htm  「天皇制の廃止と日米安保条約の廃棄」の節

「世界党日本の政策」  http://www.w-g.jp/wp/japan/policy-wpj-j.htm  「4. 財政赤字と体制の終焉」の節

          ***  結論は以上のとおりです。それでは詳しく見てみましょう。  ***

                                2020

                        2020年の世界と日本のビジョン

  2002年12月現在、世界の政治的経済的な状況について、そして私が日本人なので日本のそれについて、私の意見を書きたいと思います。言うまでもなく、21世紀はインタ-ネットの普及が特徴です。今では、世界の人々は草の根レベルで情報と意見を交換できます。だから、世界は大きく変わるであろうし、21世紀の哲学とビジョンが必要です。以下は、世界連邦と世界政府の樹立を目指している世界市民の観点からの2020年のビジョンです。ここで、世界連邦とは独立国の世界的な連邦で、世界政府とは世界連邦の中央政府です。
  特に日本については、戦前の世代と戦後の世代のギャップは非常に大きいものがあります。戦前の世代の日本人は、伝統的な教育を受けましたが、戦後の世代はアメリカ型の民主的な教育を受けました。2020年は、第二次世界大戦終了後、75年後の年です。だから、ほとんどの日本人は戦後の世代なので、それまでに日本人の政治的な意識は大きく変わるでしょう。
  ここで、筆者のビジョンは「本当によいものは、常識になる。」という哲学にもとづいています。別の言葉では、「真実は、常識になる。」と言うことです。言うまでもなく、本当によいことは、時代により所により違います。例えば、10世紀に国会を設立すると言ったら笑われたでしょう。しかし現代では、国会を廃止して封建王朝を復興すると言ったら笑われるでしょう。これは、10世紀には封建王朝が本当によいものであり、今は民主主義が本当によいものだからです。だから、もし歴史の流れで本当によいものが変われば、世界は変わるでしょう。それゆえ、私たちは未来のビジョンについて考えなければなりません。

    1. 世界

        A. 政治的な側面

  現在、一部の人たちが世界連邦と世界政府の樹立を目指しています。それは、少数の人たちの間で人気があるだけですが、世界連邦と世界政府の利益は膨大なので、インターネットの普及のおかげで世界の人たちの間でも常識になるでしょう。世界連邦と世界政府の基本的な利益は以下のようなものです。

1. 世界政府は戦争を減らすまたはなくすことができ、従って戦争による破壊も減らすまたはなくすことができます。
2. 軍事支出を減らすことができます。
3. 世界中央銀行は世界共通貨幣を発行して為替レートの変動をなくすことができます。

  このように、最善の経済政策は世界連邦と世界政府を樹立することです。いかにして世界連邦と世界政府を樹立するかということについてはたくさんのアイディアがあります。ひとつのアイディアは、欧州議会のような立法権のない世界議会を設立しようと言うものです。世界連邦と世界議会はこの議会を基礎にして設立されます。このアイディアは、一部の人たちの間で、常識でありまた促進されています。筆者のアイディアはこのようなアイディアのひとつで、
「世界党  http://www.w-g.jp/wp/wp-j.htm
に書かれています。このアイディアは、国際政党の力で世界議会を設立しようとするものです。言うまでもなく、このアイディアは唯一可能なアイディアではありません。このサイトには、さまざまなアイディアを持った他のサイトへのリンクが張ってあります。少なくとも
"WFM (World Federalist Movement (世界連邦主義者運動))"  http://www.wfm.org/
は言及されるべきものです。これは、国連を改善して世界連邦を設立しようとするもので、同時に、
"Coalition for an International Criminal Court (国際刑事裁判所NGO連合)"  http://www.igc.org/icc/
の国際事務局でもあります。
  国際政党について言えば、その種類の政党は増加するでしょう。現在、この型の政党はGreen Party (緑の党)と Transnational Radical Party (国際革命党)です。世界党は同じ種類ですが、現在は単なるアイディアです。

        B. 経済的な側面

  他方、世界の経済的な側面も非常に重要です。グローバリゼーションの時代に豊かな人はますます豊かになり、貧しい人は依然として貧しいままです。世界の60億人の人たちのうち10億人は栄養不良で苦しんでいます。だから、世界連邦と世界政府は非常に重要な役割を演ずるでしょう。
  米国と日本は、非常に重要な役割を演じています。1998年に、米国のGDPは、世界の29.2%であり、日本のそれは13.4%です。両国のGDPは、世界の42.6%です。著者は、日本に住んでいるので日本経済について書いてみたいと思います。

    2. 日本

  ここで、日本の歴史を間単に振り返って見ます。以下は、簡単な年表です。

1192年: 鎌倉幕府が開かれ、1333年まで存続
1336年: 室町幕府が開かれ、1573年まで存続
1467年: 応仁の乱がはじまり、戦国時代に入り1590年まで続く
1590年: 豊臣秀吉により日本統一
1603年: 江戸幕府が開かれ、1867年まで存続
1853年: ペリー提督、浦賀に来航。翌年、日米和親条約を締結
1861年: 米国で、南北戦争
1867年: 大政奉還。江戸幕府滅亡
1874年: 台湾出兵
1889年: 大日本帝国憲法発布。戦前の天皇制が樹立される
1894年: 日清戦争
1904年: 日露戦争
1910年: 韓国併合
1914年: 第一次世界大戦
1920年: 国際連盟に加入
1931年: 満州事変
1932年: 五・一五事件。犬飼毅首相殺害
1933年: 国際連盟を脱退
1936年: 二・二六事件。高橋是清蔵相ら殺害
1939年: 第二次世界大戦
1941年: 11月、米国は日本の中国とベトナムからの撤退などを要求するハル=ノートを提示。12月、太平洋戦争
1945年: 終戦
1946年: 日本国憲法公布
1947年: 日本国憲法発効。天皇は、日本の象徴

  上が、日本の簡単な歴史です。日本の歴史において、天皇は非常に重要な役割を果たしてきました。天皇は、6世紀から1192年まで日本を統治してきました。しかし1192年ころから、日本の戦士、侍または武士、が力をつけてきました。1192年に、源頼朝は天皇に将軍(征夷大将軍)に任ぜられました。将軍とは、蝦夷(えみし)征討の軍の総大将に与えられた役職です。彼は、鎌倉に鎌倉幕府を開き、それは1192年から1333年まで続きました。短期間の紛争の後、京都の室町に室町幕府が開かれました。この幕府では、足利尊氏が天皇により将軍に任ぜられ、1336年から1573年まで続きました。しかし、1467年に応仁の乱が始まり、国は戦国時代に突入して行きました。戦国時代には、室町幕府は名ばかりで1573年まで存続しました。戦国の戦いは1467年から1590年まで続き、1590年に豊臣秀吉が国を統一しました。秀吉は将軍にはなれませんでしたが、天皇に太閤に任ぜられました。太閤とは、関白をその子にゆずった人の尊称です。秀吉が死んでから徳川家康が天下を取り、天皇に征夷大将軍に任ぜられ江戸に幕府を開き、その幕府は1603年から1867年まで存続しました。江戸幕府のほとんどの期間に日本は鎖国政策下におかれ、若干の例外はあるものの、外国とは貿易をしませんでした。1853年に、米国からペリー提督が浦賀に来て開国を要求し、翌年、日米和親条約が結ばれました。1867年ごろ、幕府を倒すために天皇の旗の下に封建領主が集まり、幕府が倒された後、天皇による統治が復興しました。それまで、天皇は日本を直接支配するか慣習的に日本の支配者を任命してきました。天皇は慣習的に尊重されてきましたが、憲法で規定はされませんでした。1889年、大日本帝国憲法が発布され、初めて、天皇は憲法により国家元首と規定され、ここに戦前の天皇制が確立されました。1945年、日本は第二次世界大戦に破れ、1946年に日本国憲法が公布されました。翌年、憲法は発効し天皇は日本の象徴になりました。憲法では、日本の総理大臣は国会に指名され天皇に任命されます。
  このように天皇は、いくつかの短い期間を除いて、6世紀ごろから1192年まで日本を直接支配し、1192年から1867年までは幕府の将軍を慣習的に任命し、1867年から1945年まで憲法により直接支配し、そして1947年から現在まで憲法により日本の象徴であり日本の総理大臣を任命します。

        A. 政治的側面

  現在では、日本は民主的で平和な国です。しかし、潜在的には重大な問題をかかえています。それは、世界党日本のサイトに書かれています。
「世界党日本」  http://www.w-g.jp/wp/japan/wpj-j.htm
をごらんください。
  それは、「天皇制の廃止と日米安保条約の廃棄」の節に書かれています。基本的には、もし日本に駐留している米軍が日本から撤収したら、五・一五事件や二・二六事件のような事件が起こり、また軍国主義になる条件が整うということです。それゆえ、天皇制を廃止しなければなりません。しかし、もし米軍が日本から撤収すれば日本は核の傘を失うことになるので、日米安保条約を廃棄する前に世界連邦と世界政府を樹立しなければなりません。

        B. 経済的側面

  この意見は
「世界党日本の政策」  http://www.w-g.jp/wp/japan/policy-wpj-j.htm
にも書かれています。「4. 財政負債と体制の終焉」の節をごらんください。
  言うまでもなく、日本は10年以上不景気の状態です。政府財政の負債は、GDPの140%に達しています。失業率は5.5%かあるいはそれ以上で、これは戦後最悪です。日本の不景気について多くの記事を読むことができます。しかし、どの記事も真の理由を指摘していません。まず、真の理由を知るためには日本の歴史を理解しなければなりません。日本の歴史において国家財政が危機的状態の時代をふり返ってみると、過去の時代と現代がお互いに非常によく似ていることに気づきます。
  鎌倉時代(1192-1333)において、鎌倉幕府は1297年に徳政令を出し、36年後の1333年に幕府は滅びました。室町時代(1336-1467)では、車借(車を借りて運送業に従事する人)、馬借(馬を借りて運送業に従事する人)、農民が、1441年に室町幕府から徳政令を勝ち取りましたが、26年後の1467年、応仁の乱がはじまり国は戦国時代(1467-1590)に突入して行きました。戦国時代には、室町幕府は名ばかりになり、1573年まで続きました。この時代、日本は100年以上無政府状態でした。それぞれの国が、日本を統一するために戦いました。江戸時代(1603-1867)では、江戸幕府老中の水野忠邦が1841年から天保の改革を行いました。忠邦は、棄損例(きえんれい)を出して旗本・御家人の借金を一部免除したり、商人から莫大な御用金を取り立てようとしたりしました。この御用金は利子を付けて返済するので、いわば強制的な公債でした。また、貨幣の質を落とし大量に発行したので、インフレになりました。そして26年後の1867年、幕府は倒されました。これらの歴史から、徳政令または棄捐令が出されてから26年から36年後に幕府は倒されるか名前だけになったということがわかります。そして、幕府の興亡の過程において、借金は踏み倒されたと思われます。
  これらのことを考えると、現代は古い体制が倒され新しい体制が生まれた時代によく似ていることがわかります。つまり、現代では財政負債があるばかりでなく、倒産をまぬかれない銀行や建設会社の救済などの政策が行われています。銀行は公的資金を注入して、建設会社は公共事業に投資することによって救われています。これらの政策は、現代の徳政令と言えます。銀行と建設会社は、自民党との関係を考えると、現代の旗本後家人と言えます。それでは、体制が崩壊するとすると、どのような体制が崩壊するのでしょうか。それは、天皇制を軸とした自民党の体制です。そして、どのような体制が現れるのでしょうか。それは、大統領制にもとづいた民主的体制です。
  体制崩壊のメカニズムは、以下のように説明されます。天皇はある時は国を直接おさめたりある時は支配者を任命したりして、天皇制それ自体は続いてきました。しかし、国の支配者は天皇の下で何回も変わりました。いくつかの体制が興亡を繰り返した理由は、天皇制が世襲制だからということです。天皇制が世襲なので、天皇の周辺の特権階級も世襲です。例えば、江戸幕府においては、将軍は天皇に任命されました。しかし、特権階級は世襲であるがゆえに、天皇、将軍、旗本、御家人、大名のような特権階級と他の人々の間にギャップが生じました。幕府は外様大名のとりつぶしを進め、一方では、体制を維持するために旗本と御家人を優遇しました。必然的に、幕府の財政は逼迫して行きます。幕府は赤字を補うために、棄捐令を発し、あるいは貨幣を改鋳しその量を増やしました。このように、この過程で人々の不満は蓄積し、幕府は倒されました。これは、江戸幕府以前の鎌倉幕府にも室町幕府にも言えることです。言うまでもなく現代においては、政府が幕府に相当します。政府は、金融危機を防ぐための政策として、倒産をまぬかれない銀行を救いあるいは、景気対策として、建設会社を救うために国の予算を必要もない公共事業に配分します。現在、銀行と主要な建設会社はこれらの措置で維持されていますが、政府の負債は返済不能になりつつあります。さらに与党の自民党は、以前の野党と連立をしなければ、政権を維持できなくなりつつあります。
  日本経済は不況ですが、国民の金融資産はGDPの2倍以上であり、日本は世界最大の債権国です。それゆえ、財政負債は、政府の責任です。自民党は、自民党の支持基盤である銀行と主要な建設会社を優遇しないでは政権を維持できないので、負債の増加を知っていながら、銀行と主要な建設会社に予算を配分しています。これは、幕府であろうと政府であろうと、日本が天皇を奉ることで支配されている限り、繰り返されます。それゆえ、2020年までに日本政府は国債の償還を停止しなければならないでしょう。
        このように、日本経済は、「借金ふみたおし経済」と呼ぶことができます。それゆえ、民主主義のみが、世襲権力構造の腐敗と滅亡の繰り返しを防ぐことができると言えます。ここに、軍国主義を防ぐことのほかに、なぜ天皇制を廃止し大統領制を導入しなければならないかというもうひとつの理由があります。

        C. 2020年の日本

  ここにおいて、天皇制の廃止が勧告されます。しかし、天皇は天皇制の廃止の後にも存続し続けるでしょう。天皇は、政治体制の中から民間に移り、慣習的にあるいは個人的に尊重されるでしょう。それは、キリスト教のローマ法王とバチカン、イスラム教のメッカ、そしてヒンズー教のバラナシのようなものです。それらは、政治体制の中にはなく法律的には何の権力もありませんが、慣習的にあるいは個人的に尊重されています。廃止に際しては、皇族およびその関係者への一時金、年金等の補償が必要になると思われます。
  天皇制廃止の動きは、二つの機会に起こると思われます。一つは憲法9条の改訂であり、もうひとつは日本の国家財政の破産です。日本国憲法の第9条は、日本が戦力を持つことを禁じています。第9条が、日本が公式の戦力を持てるように、改訂されるべきだという意見を持つ人たちもいます。国会において第9条を改訂しようと言う動きが実際に起これば、それが一般の人々の間に天皇制を廃止しようと言う議論が起きるひとつの機会になるでしょう。また、日本政府の財政負債は国家財政の破産に至るでしょう。つまり、ある点で、政府は国債の償還を断念しなければならないでしょう。これが、天皇制を廃止しようと言う議論の起きるもうひとつの機会になるでしょ。
  2020年頃は、日本人の世代の交代について考えなければならないでしょう。日本では、戦前の世代と戦後の世代は非常に違います。戦前の世代は伝統的な教育を受けましたが、戦後の世代はアメリカ型の民主的な教育を受けました。2020年は、第二次世界大戦後75年です。つまり、2020年には、ほとんどの日本人は戦後の教育を受けたか受けている日本人です。だから、天皇制の廃止は人々の間で常識になるでしょう。あるいは、少なくとも、廃止を支持する意見は明らかに強くなっているでしょう。
  一度天皇制が廃止されれば、人々はそれを過去の歴史としておぼえているだけでしょう。だから、天皇制を復興すると言えば、笑われるだけでしょう。これはまさに、もし、日本の国会と内閣を廃止し幕府を復興すると主張したら笑われるであろうようなものです。

【14】 民族の善と悪 ・・・ イラク派兵に思う
 鈴木 E-MAIL  - 03/12/15(月) 23:47 -

引用なし
パスワード
     20年後の予測の一環として以下の記事を書きます。現在から20年後なので、2023年までの予測です。

                                              鈴木

************************************************

                    民族の善と悪 ・・・ イラク派兵に思う

  近日のイラク派兵問題について、民族の伝統的な善と悪を考える視点から、私見を書かせていただきます。ここでは、民族は白人特にアングロサクソン民族と日本人を取り上げます。この二つの民族に限らず、世界のそれぞれの民族は固有の善と悪を持っていると考えられます。
  白人の善とはなんでしょうか。やはり、科学の発達に貢献し民主主義を、世界の一部でとは言え、確立したことではないでしょうか。近世におけるこれらの科学や政治での白人の貢献がなければ、世界はいまだに産業革命以前の状態だったと思われます。一方、白人の悪とはなんでしょうか。それは、自分の利益のために他人を情け容赦なく搾取する冷酷さだと思います。白人の悪はたとえば、奴隷狩りが上げられます。たくさんの奴隷をアフリカで捕らえて、南北アメリカなどに送ってムチで否応なく従わせ、死ぬまで酷使しました。これは、過去の歴史ですが、その精神は今でも変わりません。今、問題になっているアメリカとイギリスによるイラクの占領は、その基本的な精神は搾取です。かれらは、イラクの世界第二位の埋蔵量をもつ石油が目的です。一言で言えば、白人の善は「神の善」であり、白人の悪は「悪魔の悪」とも言えます。
  では、日本人の善と悪とはなんでしょうか。善は、世界のより優れたものをいち早く取り入れ多くの車や電気製品のような製品を安く作る技術を開発し、製品を世界に供給していることと言えると思います。では、悪とはなんでしょうか。それは、目先の利益にとらわれて長期的な世界全体の利益を考えないことだと思います。その典型的な出来事として満州事変が上げられます。1931年満州事変を起こし満州を占領しましたが、中国はこれに対して国際連盟(以下、連盟)に提訴しました。一方国内では、1932年に五・一五事件で犬養毅首相が殺害されました。連盟は、中国の提訴にもとづきリットン調査団を満州に派遣し、連盟は調査団の報告をもとに、賛成42:反対1(日本):棄権1で、日本の満州からの撤退などを勧告した勧告案を可決しました。しかし、1933年、日本は連盟を脱退しました。また、1937年に日独伊防共協定、1940年に日独伊三国軍事同盟などの協定を結びました。もし、日本が連盟の勧告案に従い連盟を脱退せずにドイツやイタリヤと協定をむすばなければ、ドイツとイタリヤだけでは大規模な戦争は起こせなかったと考えられます。確かに満州を手放すことは日本にとってそのときは大きな損失だったでしょう。しかし、それが、結局はその後の戦争で、空襲で都市を焼け野原にされ、原爆を落とされるという膨大な損失をもたらすことになりました。これは、現代のイラク問題についても言えます。アメリカとイギリスは国連の決議なしにイラクを攻撃し占領しました。日本は、軍隊は後方支援のみでしたがアメリカを支持しました。もし、日本がドイツやフランスのように戦争に反対していたら、アメリカとイギリスは開戦したでしょうか。ひとつの意見として、「アングロサクソンと組めば、ババを引かない。」という意見があります。果たして、そうでしょうか。日本は、朝鮮や満州を侵略し、目先の利益のために連盟を脱退しました。今でも多くの朝鮮人や中国人が戦争中の日本人の行為を憎んでいます。イラクについて考えれば、日本がアメリカを支持するのは大義のためではなく、目先の利益のためです。つまり、アメリカに逆らえばいろいろな制裁を受けて日本の経済に不利になるわけです。しかし、日本が大義のないアメリカを支持すればするほど、やがてイスラム諸国の信頼を失い憎まれることになるでしょう。そして、結局は長期的には利益よりも損失のほうが大きくなることはあり得ることです。それは、満州事変以来の歴史の繰り返しです。連盟の脱退と、イラク攻撃において米国を支持したことは、どちらも目先の利益のために連盟や国連を無視したと言う点で共通しています。その精神は今も変わっていないと言わざるを得ません。なお、ここで利益というのはもちろん経済的な利益だけではなく、信頼を得ることや友好な関係を得ることも含めています。今後、イラク派兵の利益と損失はどうなるかを、満州事変と連盟の脱退の結果と比較しながら、見守って行く必要があると思います。
  それでは、日本人の善と悪はなんと言えるでしょうか。それは、「働き者の善」と「野蛮人の悪」と言えるでしょう。国家の政策を考えるときは、現状を正確に分析し、長期的なビジョンを持つべきです。満州事変において、連盟脱退が唯一の道ではありませんでした。イラク派兵も唯一の道ではありません。目先の利益にとらわれて、長期的なビジョンを失い、連盟を脱退したり国連を無視したりするのは野蛮人の悪です。そしてその野蛮人の悪が第二次世界大戦を引き起こしたとも言えます。イラク派兵が国際情勢を悪化させ、世界中でテロの起きる世界テロ大戦の引き金にならないとは言えません。
  しかし、一国の政府が、自国の国益を犠牲にして世界全体の利益を優先させた政策を採ることは難しいと言わざるを得ません。要するに人はみな自分がかわいいわけです。それゆえ、国連などの国際的な組織が必要になります。やはり、日本の政策はアメリカ追従ではなく、国連尊重であるべきだと思います。最近では、国際刑事裁判所がスタートしています。2003年12月の時点では、92カ国が規定を批准しています。世界議会はまだ具体的な動きはありませんが、その運動は一部で進められています。

                                                          鈴木俊雄

世界政府研究所、世界党、世界市民ネットワーク
世界政府を樹立するための研究所、政党、ネットワーク
http://www.w-g.jp/index-j.htm

  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム  
44 / 51 tree ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:
14576
(SS)C-BOARD v3.3.10 is Free.
旧 BBS: 世界党フォーラム
旧 BBS: 世界党フォーラム (2)